従業員が結婚した際に会社が行う手続きは？

従業員が結婚した場合、企業は適切な手続きを行う必要があります。

以下に主な手続きを解説します。

社会保険の手続き

健康保険、および厚生年金保険の被保険者情報を変更する必要があります。

具体的には、以下の手続きを行います。

• 健康保険：被保険者資格取得届を提出
• 厚生年金：氏名・住所変更届を提出

氏名・住所の変更

結婚によって氏名や住所が変更される場合、人事・給与システムに反映し、各種書類（給与明細、源泉徴収票など）に適用する必要があります。

配偶者が被扶養者になる場合

従業員の配偶者が扶養に入る場合、以下の条件を満たす必要があります。

条件	内容
年収	130万円未満（※一定の条件で150万円未満）
就労状況	フルタイムでないこと
健康保険加入状況	他の健康保険に加入していない

必要書類

• 被扶養者異動届
• 収入証明書（源泉徴収票や雇用契約書）

給与の変更がある場合

結婚手当や住宅手当の支給がある場合、給与の変更が必要です。

社内規定に基づき、対象者には適切な手続きを案内しましょう。

雇用保険の手続き

氏名変更がある場合は「雇用保険被保険者氏名変更届」をハローワークに提出します。

従業員に提出してもらうもの

• 戸籍謄本または婚姻届のコピー
• 住民票（変更後の住所が確認できるもの）
• 扶養申請に必要な書類（収入証明書など）

従業員が離婚した際に会社が行う手続きは？

従業員が離婚した場合も、適切な手続きを行う必要があります。

社会保険の手続き

氏名や扶養の変更が必要となります。

• 氏名変更：氏名が変わる場合は健康保険・厚生年金の氏名変更届を提出
• 住所変更：転居した場合は住民票を提出

配偶者が被扶養者から外れる場合

配偶者が被扶養者から外れる場合、健康保険組合や年金事務所への届出が必要です。

• 手続き期限：事実発生日（離婚成立日）から5日以内
• 提出書類：被扶養者異動届

給与の変更がある場合

配偶者手当や扶養手当がなくなるため、給与の見直しが必要です。

社内規定に基づき、給与変更を行います。

雇用保険の手続き

氏名変更がある場合、「雇用保険被保険者氏名変更届」をハローワークに提出します。

従業員に提出してもらうもの

• 戸籍謄本または離婚届のコピー
• 住民票（変更後の住所が確認できるもの）
• 扶養解除に関する必要書類

従業員のライフイベントに伴う手続きを迅速かつ正確に行うことで、スムーズな勤務継続をサポートできます。

各手続きを適切に管理し、必要な書類を準備しましょう。